ピアノノート
ピアノノート

ここでは、ちょっとしたアドバイスからピアノの仕組みなどなど簡単に紹介しています。あくまでも、当店の見解ですので参考程度に読んで下さい。


 あまり使わず、置き去りになったままのピアノの話をよく耳にしますが、ピアノは物でも道具でもなく、楽器です。
出来るならば、いつでも楽しく演奏できる状態であるようにアドバイスしていくのが私たち技術者の責務だと思います。
 

 使わない、邪魔になるからといって処分される方もたくさんおられますが、買い求めた時の夢とあの気持ちをもう一度思い起こされてはいかがでしょうか?少なくとも3年に一度は調律をし、月に1,2度通気を心掛けていただきたいです。


 中古ピアノを購入する際、最も大切なことをアドバイスしたいと思います。
 基本的には新品を選ぶ時と変わりませんが、まずいつ頃(年代)に作られた商品であるか、どの程度使われていた商品であるかを調べる(聞く)ことが第一条件です。

 

 ピアノの内部については実際にパネルを外してもらい、サビや虫食いがないかを確認する。鍵盤の横の汚れやガタつきの状態などで判断されるのもひとつの方法です。
 外装については、どうゆう作業をしたのか(全塗装やクリーニング等)、傷の有無、塗装の状態を見る(聞く)ことが大切です。
知り合いから譲ってもらう場合は後でもめる事のないよう、初めからしっかりと取り決めておくことをお勧めします。
 

 最後にピアノは繊細な楽器です。メンテナンスのことも考えて近くの専門店で買われる事が望ましいと思います。


 朝夕かなり寒くなり、暖房器具が必要な冬のシーズン、ピアノとうまく付き合っていく方法をご紹介します。
 暖房器具も様々な種類があり、それぞれ簡単に説明すると、エアコンは乾燥のしすぎ。かといって加湿器の使用は強すぎるので、観葉植物を置くなどして水分を補って下さい。石油ストーブは上にやかんを置くのはよくありません。ガスストーブはかなりの水分を含んでいるので適しません。石油&ガスファンヒーターがもっとも適していると言えるでしょう。
 

 しかし、どの暖房器具にしても室温22度以下、湿度60%前後がもっとも快適です。
またリビングにピアノを置かれている方も多いと思いますが、鍋料理など煮炊きすることが増えてくると、蒸気には塩分や糖分などの他の成分も含まれ、ピアノにはよくないので換気をこまめにして下さい。

 

 朝夕のガラスの結露が出る場合も、よいお天気の日に天板と鍵盤の蓋を開けて通気されると良いでしょう。目安として週1回くらいをおすすめします。


 基本的には子供さんの練習用としては、あまりお勧め出来ません。
お稽古を長く続ければ続けるほど、音に対して耳が上達し、演奏テクニックもかなり高度になってきます。
 ピアノと電子ピアノは音・鍵盤の感触(タッチ)がかなり異なります。習い始めの小さいお子様には、ピアノで基本から学ばれるのが良いでしょう。
 

 先生方も、ピアノを前提としたカリキュラムで教えていますので、最初に子供さんに買い与えるのであれば、子供さんの将来を考え、中古ピアノでもよいので、本物のピアノの購入をお勧めします。


 バブル崩壊後、円高になって輸入品が買い求め易くなり、徐々にピアノ愛好家の人たちに人気が出てきました。
愛好家の人たちによると、ヨーロッパの製品は音色、鍵盤の感触(タッチ)いずれも確かなものがあるらしく、当店でも県内はもとより、県外からも問い合わせや来客があります。

 特に「スタイウェイ」のグランドピアノが一般家庭にも使われるようになってきており、人気の理由は楽器として基本的な部分が合理化されず、昔ながらの製法で作られていることだと考えられます。
 身近なホールにも普及して来ており、一般の人たちにも触れる機会が増え、ちょっとしたブームになっているようです。
輸入ピアノを購入する時は、特にメンテナンスのしっかりしたお店に相談してお買い求めになったほうが良いでしょう。


 戦後約70年が経ち、住宅事情もかなり変わってきました。
どの家も土壁、ふすま、障子で本来の日本住宅だった昭和30年代頃には黒いピアノが主流でしたが、日本住宅に洋式の部屋(応接間)が設けられるようになった昭和40年後半より、赤や茶色のピアノがたくさん求められるようになりました。

 最近では、洋式住宅が増え、間取りも応接間から利文具へと変わり、ツヤ消しなどの家具調ピアノが多くなってきました。中でも部屋とのコーディネートに合わせキティちゃんなど特殊な商品が販売されるなど、一風変わったデザインのピアノを好む人が増えてきました。
 ピアノの機能的にいつまでも変わることのない完成された楽器の中で個性的なデザイン。当店では、いろいろな素材をモチーフにしたオリジナルアートピアノを紹介しています。


 人それぞれ音の好みが違うため、ピアノの良し悪しの判断は非常に難しいものです。昔は、ピアノを口で「ポーン」「ポロロン」と表現していましたが、最近は「ピーン」「キーン」「カーン」等と表現する人が増えてきました。


 これは戦後、工作機械・接着剤・塗料が良くなってきたことと、第一次オイルショック前後にピアノブームを迎え合理化されたことなど、ピアノの製造方法が変わってきたことが原因と思われます。
昔は、楽器店でのみ買われていたピアノが、大型スーパーや最近ではインターネットなど、いろんな所で売られるようにもなってきました。そこで基本的なピアノ選びのコツをご説明します。

①カタログによる品選びはさける。
②値段で選ばない。
③数台の現物を目で見て、耳で聴いてみる。(現物を買い求めるのがベスト)
④お店の技術力やアフターケア(調律等)、楽器に対する考え方も重要。

 ピアノは一台一台違います。慌てず、よく検討して選ばれるのがいいと思います。何か不具合があった時に、すぐに対応してくれるお店を」選ぶのもポイントですね。


 買ったばかりのピアノはツヤがあり、ピカピカと輝いていますが、年が経つと汚れて輝きは薄れてくすんできます。原因として、最近ではリビングに置くケースが増え、台所の煮炊きの湯気や焼肉、タバコのヤニ、煙等が考えられます。
 ピアノには「ツヤありタイプ」と「ツヤなしタイプ」がありますが、今回は一般的なツヤありタイプについて磨く方法を書きますので参考にして下さい。

①お天気の良い日に砂ぼこり、綿ぼこりなどを毛バタキ、モップ等で払い落とす。
②タオル2,3枚をお湯に5分程浸した後、脱水機でかたく絞り水滴がつかないようにして、根気よく丁寧に汚れを拭き落とす。
③ピアノワックスを乾いたタオルに適量つけた後、柔らかい布(クロス、ネル)で吹きあげる。ひどい時は専門家(プロ)によるクリーニングをおすすめします。

 鍵盤については、タオル(脱水したもの)で吹いて下さい。ペダルは市販されている金属磨き(真鍮用)で、丁寧に磨くと光沢がでます。科学ぞうきん等はピアノによっては塗装面を犯してしまう場合もあるので、避けた方がよいと思います。


 音は鍵盤を叩いた時の上下運動が、ピアノの心臓部(アクション)に伝わりハンマーヘッドが弦を叩いて音が出る仕組みになってます。
 音量については鍵盤をきつく叩くと大きな音、弱いと小さな音が出るようになっており、1番鍵盤から88番まで整った音が出なければなりません。音量に差があるようにあればアクションパーツに何らかの問題があると考えられます。

 音質については、ハンマーヘッドと弦、響板(後ろの板)に関係が深く、新しいうちは音も音質も整っていますが、古くなったピアノや永年使っていないピアノに音の差が出ることがあります。
また、ピアノ線(弦)に問題がある時もあります。
 調律は、正しい音階にする作業のことで、鍵盤の動きをスムーズにする作業を整調といい、音を整える作業を整音といいます。調律だけでなく、整調・整音をされることも重要です。

 永年、調律されていないピアノほど音階、音質が悪くなっていることが多く、よい響きに戻すにはかなりの歳月がかかります。今からでも遅くありません、定期調律をされることをお薦めします。